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結露の正体について

2019.06.17

こんにちは!

ラジコンの竹中です。

ご訪問頂きましてありがとうございます!

先日新しいホテルがオープンしたということで、視察のため「THE KNOT TOKYO Shinjuku」へ行ってきました。

古い建物を改装して作られた施設で、玄関左手にはベーカリー屋さんの入り口、右手にはレストランのオープンテラスが見えます。

入り口に止まっているこちらの自転車は、レンタル可能。

1階と2階が共用スペースとなっています。

玄関入ってまず目に飛び込んできたのは、長〜いテーブル。

宿泊している方や外部から来られた方が使用することが出来る仕事スペースです!

最近は館内に無料のWi-fiを提供されているところも多いので、パソコン1台あればインターネットも使い放題。どこでも仕事が出来る環境が整っています。

その奥には宿泊者の方の待合スペースや荷物カウンターがございます。

特に気になったのがこちらの機械。

無人受付?を可能にする設備でしょうか、最先端な感じがしますね。

館内は単なるホテルとしての機能だけではなく、近隣の方にも使用して頂けるようににレストランやカフェなどが併設されています。

誰もが使用出来るこのような機能をホテルに併設することは、旅行者や近隣の方のコミュニケーションの活性化に繋がり、旅行者の記憶として蓄積されていきます。

日本という国を好きになってもらういいきっかけになるのでしょう。

私ももっと勉強していかなきゃ、ですね!

さて、今日はジメジメした時期に気になる結露について書こうと思います。

というのも、お客様と住宅についてお話しさせて頂く中で、サッシの性能を上げれば結露を防ぐことが出来ると思われている方が多いからです。

今は結露しにくいサッシとして、内側のサッシ部分を樹脂にすることで結露を防ぐことが出来るという商品もございますが、一般的なサッシの1.5倍以上の値段になってしまいます。

では、この様なサッシを使用すれば結露を根本から解決出来るかというと、そんなことはありません。

環境が悪ければ結露はいたるところで起こります。

ではどういった場合に結露が起こるのでしょうか?

こちらのお宅は、とにかく高気密高断熱の住宅をご希望されておられましたので、

鉄筋コンクリートの外断熱で全館空調、サッシにはトリプルガラスを使用し、バーチカルブラインドを使用されておられました。

一見すると結露が起こりにくいのでは?と思ってしまいます。

しかし実際に住んでみてしばらくたってみると、窓周りが結露したということでした。

奥様もまさか結露するとは思ってなかったみたいなので、結構ショックを受けられておられました。

ではなぜ結露してしまったのか?

当時の様子をお伺いしてみると、窓は閉め切った状態でブラインドを閉め、料理されておられたようです。

ここで、結露に至った原因が2点ありました。

1点目は空気の対流がなかったことです。

全館換気ですので、窓を開ける必要がないため自然対流が起こりにくくなります。

また、ブラインドを閉めているとサッシ周りの空気の循環が悪くなり、空気がサッシ周りで澱む原因となります。

2点目は湿気の多い空気だったこと。

料理をしていると、空気に湿気を多く含みますので、十分な換気をしてあげないと、部屋には湿気を多く含んだ空気が発生し湿度が高くなります。

以上のことから、原因は、サッシ周りに湿気を多く含んだ空気が澱んでしまい、それが冷やされて結露に至ったということが原因だったと推測されます。

そのため、結露を根本から防ぐには、サッシの性能を上げるよりもまず、空気の対流を良くする必要があります。

カーテンやブラインドで締め切った状態にしているとサッシとカーテンの間の空気の対流が悪くなり、そこで空気が冷やされ結露するということになるのです!

結露防止シートを貼ったり、室内のサッシを樹脂にすると結露しにくいと言われますが、

それは樹脂の方がアルミに比べ熱伝導率が低いために空気が冷やされにくく結露しにくいだけのことです。そのため、サッシには結露は見られないが、ガラスが結露したという話はよく耳にします。

サッシは断熱性や遮熱性といった観点からグレードの高いものを使用するべきで、そういったサッシを使用したからといって

結露しないということにはなりませんので、要注意です。

あとは、料理中は十分な換気をすること!

臭いの原因にもなるので、是非ともこれは徹底してください。

結露対策には十分な換気で空気の対流を作ること。

以上が最も効果的ですので、結露に悩まれておられる方はぜひご参考下さいませ!