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先人の知恵

2022.05.25

こんにちは!

ラジコンの竹中です。

青葉が色づく今日この頃、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

 私は先日出張で福島に行ってきたのですが、その際に会津に立ち寄ってサザエ堂を見に行ってきました。

 サザエ堂は木造の建物なのですが、内部が2重螺旋のスロープ状になっていて、ぐるぐる回って気付いたら頂上に到達、そのままもう一方の螺旋で地上に戻ってくる、なんとも不思議な構造をした建物になっています。

 かつてはスロープに沿って西国三十三観音像が安置されていて、参拝者はこのお堂をお参りすることで三十三観音参りが出来るといわれていました。

 また、上りと下りが全く別の通路になっている一方通行の二重螺旋構造によって、たくさんの参拝者がすれ違うこと無くお参り出来るという世界にも珍しい建築様式を採用しているので、その特異な存在が認められ、平成8年に国重要文化財に指定されました。

これは、サザエ。

これが、会津のサザエ堂。

螺旋状の構造が見て分かる外観です。

この建物が建てられたのは1796年なのですが、レオナルド・ダ・ヴィンチが設計したシャンボール城にある二重らせん階段の構造が元になっているとも言われていますが、実際のところはわかっておりません。

駐車場からサザエ堂に至る道。興味をそそる看板ですね。

ピサの斜塔と競っていたのでしょうか。。

構造的にみても、当時はかなり画期的だったはず。

いつの時代にも寵児はいるものですね。

今見てもかなりインパクトがあります!

早速中に入ってみます。

入ってすぐにスロープがお出迎え。

窓はガラスが嵌まっていないので風が心地よく抜けていきます。

中心には6本の柱が立っていて、そこから外側に梁を伸ばして床を支えています。

向こう側に降りていくもう一方のスロープが見えます。

そのままぐるぐる回っていくと、いつの間にか頂上に

天井を見ると真ん中に6本あった柱が見えません。

よって、真ん中の6本の柱は床を支えるためにあって、建物の外郭は外側の柱で成り立っているのが分かります。

頂上に柱がないので、逆側のもう一方のスロープに渡ることが出来るようになっています。

とても理に適った構造ですね!

頂上から降りていきます。

上がって来た道とは違うスロープを下っていくので、登ってくる人とすれ違うことがありません。これが参拝する目的によって作られたというので、昔の人の知恵には驚かされますね。

最後は入口とは真逆に出て一連のスパイラルが終了します。

これを見に来るだけでも会津に来る価値ありですね!

先人の知恵にはいつも勉強させられます。

会津に来た際には是非一度立ち寄ってみてください。

その後、喜多方ラーメンと赤べこを買ってして帰路につきました。

芍薬がなかなか咲いてくれません、、

では!