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お風呂の入り方は十人十色

2019.06.22

こんにちは!

ラジコンの竹中です。

先週一週間は、ホテルや集合住宅などの視察めぐりで色々な場所に行ったり、

時には物件を案内してもらったりしていました。

今や時代は何事もシェアする時代になってきていますね。

シェアハウスやシェアオフィスといった言葉は皆さん聞き馴染みがあるかと思いますが、

それらに共通して言えることは「コミュニケーションの活性化」ということが挙げられます。

というのも、世帯を持たない単独世帯の数は年々増え続け、今や20年前に比べて約2倍、2040年には全体の40%もの世帯が単独世帯になると予想されています。

そんな中で問題となってくるのが孤独死の存在。。

誰にも看取られず、部屋で亡くなって発見されるまで半年も経っていたなんてことが当たり前の世の中になってくるかも、、です。

悲しいですよね。。

そんな世の中になってくるからこそ、今後より一層「交流」を主とした住まい方や地域との関わり方、仕事の仕方などを考えていく必要があるのですね。

皆様も、将来の自分の生活を念頭にこれからどうすべきか、少し考えてみてはいかがでしょうか?

さて、前置きはこのくらいにして、今日のお題は「お風呂の入り方」についてです。

ところで皆様は、普段どのようにしてお風呂に入っていますか?

体を洗うとき、座って洗いますか?

それとも立って洗いますか?

ちなみに私は3点ユニットの生活が長かったので普段は立って体を洗っておりますが、洗い場と浴槽が分かれている場合は座って洗います。

日本はお風呂に浸かることが前提にありますので、浴槽とは別に身体を洗う場所を用意し身体を洗うということが昔からの文化として定着化してきました。それは、銭湯などに行けばわかりますよね。座って身体を洗うことが前提にあります。

しかし、欧米では浴槽に浸かるという文化がなかった為、浴槽内で座りながら身体を洗ったり、別にシャワー室を設え、そこで立って身体を洗うことが一般的ですね。

しかし今は日本海外問わず身体を立って洗うのか、それとも座って洗うのか、ということは人それぞれです。

そのため、私が浴室を設計する際は、必ずどのように身体を洗っているかをお客様に確認致します。というのも、パートナーやお子様がどのように身体を洗っているのか、家族間でも知らない方がほとんどだからです。

富裕層の方々の多くは、ホテル住まいや海外暮らしが長い方も多くおられるので、座って身体を洗う方と立って身体を洗う方は、半々くらいの割合で、しかも夫婦間でも違っていたりしますから面白いものです。

(余談ですが、身体を洗う際はタオルでゴシゴシ洗うより手で洗う方が、肌を傷めず良いらしいですよ!)

この立って身体を洗うか、座って身体を洗うかによって何が変わってくるかといいますと、このスパウトと呼ばれる吐水口を使うか使わないか、また操作部の高さをどこにつけるかということになります。

このスパウトと呼ばれる部分が、銭湯などにもよく見られるあの蛇口部分です。

海外では、浴槽にお湯を張る為に使うわれることが多いようですが、日本では身体を洗う為に使うことが多いです。この方は座って身体を洗うことを前提とされておられる為、操作部分も下の方につけています。

(椅子に座って目をつぶった状態で、手が無理なく届く範囲として、床から50cm部分につけています。)

しかし立って身体を洗うことを前提にしている方は、このスパウトを付けず操作部分も上の方につけることになります。(立って無理なく届く範囲として床から1m部分)

この写真の方は、立って身体を洗うことを前提にされておられましたが、ミストサウナ用に別で椅子を付けておられます。また、立って身体を洗われる方にとっては、逆にこのスパウト部分があると足にあたるため、とても邪魔です。

操作部も下の方にあるといちいち屈まないといけなくなるので、目をつぶっている状態だとかなり面倒です。

最近ではユニットバスでもこのスパウト部分がないものも主流になってきています。

ご主人も、学生までは実家で日本式に座って身体を洗っていたのが普通だったけど、社会人になり、一人暮らしを始め3点ユニットの生活で立って身体を洗うようになり、出張などでホテル暮らしも多くなり、シャワー室で身体を洗うことが多くなり、欧米スタイルへと変化している。。なんてことも考えられるわけです。

いつしか家族のお風呂の入り方が変化しているかも。

そんな発見も出来る機会ですので、お風呂の設計を検討する際は、是非ご家族でゆっくりお風呂の入り方について話し合ってみては如何でしょうか?

意外な発見が出来て、より絆が深まるかもですね。