BLOG

塗装の実験を行いました

2022.10.28

こんにちは、ラジコンの竹中です!

今日やっと王将社長の殺人犯が捕まりましたね。

約9年前、山科区出身の私にとってはかなりショッキングな出来事でした。いつになったら捕まるのかハラハラしていましたがようやくの朗報にホッとした気分で一日がスタートです!

そんな気分が晴れた1日のスタートはブログから。

本日はインテリアの木部に使用される塗装について少し書きたいと思います。

塗装には大きく分けてウレタン塗装とオイル塗装の2種類に分かれます。

ウレタン塗装は木の表面に塗膜を張って水や汚れが染み込まないように保護する塗装になるのですが、素人が塗るのは難しく補修も効かないのが難点です。

対してオイル塗装は木の内部に染み込んで保護する塗装のため、木の質感を損なうことなく塗り直しも簡単なので木の質感や表情を活かしたい場合にお勧めです。

今回は木に色をつけない透明なオイル塗装について様々な樹種で実験しました。

ここで一つ疑問が、、

透明なのに塗装する必要があるの?

そう思われた方もおられるのではないかと思います。

実は木はそのままだと水や汚れがついた時に染み込みやすくとても跡に残りやすいのです。そのため木を保護するために塗装することはとても大切なことなのです。出来るだけ着色をせず素地の雰囲気を残したい場合に施されるのが透明の塗装となります。

これにより木は撥水、防汚性を帯び、メンテナンスがしやすい材料として生まれ変わるのです。

まずはシナ合板。ホームセンターにも売っている比較的安価な合板で、良く扉や家具の面材等に使われる木です。白身で木目が身立たない為塗装の下地等にも使用されます。

鳩ヶ谷の家 リビングを見る

鳩ヶ谷の家の扉や家具にシナが面材として使われているのですが、こちらはフローリングに合わせて少し着色しております。

ちなみにそのままだとこんな感じ↓↓↓

杉材と並べてみてもこんなに色の違いが出るほどとても白いです。

このシナ合板は白すぎるため先ほどのように着色されることが多いのですが、稀に透明塗装を施してそのままの色味を活かす場合もあります。

しかしシナや杉といった白木は透明で塗装すると飴色っぽく黄色味を帯びてしまうので注意が必要です。

こちらは実際にシナに透明塗装を施したサンプルです。

真ん中が素地のままで、向かって左がオスモ社の#1101エキストラクリアー、右が#3101ノーマルクリアとなります。透明なのですが、塗料によってこれだけ色の違いが出るので面白いですね!

しかし今回はより素地に近い色味のものを探す実験です。

引き続きサンプルを取り寄せて塗り塗り。。

おっ!

近づいたか?

これは左からキシラデコールのインテリアファイントップコート、オスモ社の#3041フロアカラーナチュラル#3028カウンタートップオイルとなり、その周りが素地の色味です。

実験の結果、#3028だとまだ飴色っぽくなってしまいますが、インテリアファイントップコートと#3041は素地の色をほとんど損なうことなく塗れることが判明しました。

これらを他の樹種にも実験。

こちらは杉の赤身材です。フローリング材のため床専用の塗装で実験しました。

左から時計回りに素地、#3032フロアクリアー3分ツヤ、#3062フロアクリア艶消し#3041フロアカラーナチュラル(全てオスモ社)となります。#3041は白木用なのですが、赤身材でも素材の質感を

活かし、そのままに塗ることが出来ました。

もしかしてとても万能なのでは?

次は杉の白木材。

左右共に真ん中が素地のままで、左上から時計回りに、インテリアファイントップコート、#3101ノーマルクリア、#3062フロアクリアー、#3041フロアカラーナチュラルとなります。

#3101と3062はやはり少し黄身掛かった印象になってしまいましたが、#3041とインテリアファイントップコートは色味が全く変わりませんでした。

最後はタモ集成材。こちらは家具の天板によく使用される、若干落ち着いた色味が特徴の木材です。

タモ材で実験してみても、インテリアファイントップコートが一番素地に近い色味となったのが分かると思います(下部写真の右下)。一番右上のフロアカラーナチュラルはこの材料に適さなかったのか、塗装がうまくのりませんでした。

以上たくさん実験を試みましたが、透明で木の素地のままの風合いを生かすなら、フローリングであればオスモ社の#3041フロアカラーナチュラル、建具や家具であればキシラデコールのインテリアファイントップコートが適しているのではないかと思います。

ここで実験したのはごく一部の素材、使用される箇所に限定しておりますので、使用する樹種や場所により風合いや色落ち等が発生する可能性がございますので、使用する前に必ず塗り実験してください。

今回はオスモ社の材料を中心にキシラデコールと比較してみましたが、他にもたくさん塗装メーカーはありますので、自分の気に入った塗装を見つけてみてはいかがでしょうか?

今後の参考に!では!