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建築設計の仕事について Part.3

2023.04.18

こんにちは、ラジコンの竹中です。

いつもご訪問頂きましてありがとうございます。

先週の8日(土)と16日(日)の2日間に渡って、「渡辺篤史の建もの探訪」が予定通り無事放送されました。

息子のドヤ顔もしっかりと放映されお陰様でまずまずの反響を頂いております。

視聴して頂いた方には厚くお礼申し上げます。

電話やメールでの直接の問い合わせよりびっくりしたのがホームページへのユーザー数(アクセス数のようなもの)でした。

今までは1日に多くても10程度しかユーザー数がなかったのですが、放送日には300を超え、ここ1週間では毎日30以上と格段に伸びております。

なんとも分かりやすい。。8日と16日だけユーザー数が桁違いです。

昨今テレビ離れが叫ばれていますが、まだまだ影響力は衰えませんね。。

これをきっかけに仕事の幅が増えていくことを願っている今日この頃です。

 さて、本日のお題は前回から数回にわたってお届けしている「建築設計の仕事について」の続きを少しご紹介したいと思います。前回は建物の基礎となる地盤の設計についてですが、今回は建物本体の設計、特に「構造設計の進め方」について触れてみたいと思います。

 木造2階建(4号建築物)の場合、特殊な敷地でなければ構造設計も建築士が進めるのですが、特殊な構造や、敷地に高低差があったりする場合は構造設計を専門としている構造事務所に依頼し、協働して進めていくケースがあります。ここでは、構造事務所との協働の進め方に焦点を当ててみようと思います。

 この作業には費用が掛かるため、お客様と設計契約が成り立ってから進めるケースがほとんどです。大体の間取りが決まると、それを構造事務所に送り、柱の位置や耐力が必要な壁の位置などを検討してもらうところからスタートします。

上の3枚は実際に構造事務所に送った要望資料となります。意匠図にこちらの構造的な意図を示した資料を用意し、要望通りに進められるか検討をして頂きます。

(契約前にある程度の相談はするので、この時点で全く成り立たないということはありませんのでご心配なく)

その2週間後に構造事務所から連絡があり、柱や梁の大きさや大まかな位置を記した資料を受け取ります。

 上記の3枚が実際に構造事務所から届いた資料となります。柱や梁の位置が色付きで送られてきました。これを設計者の間では「仮定断面」と呼んでいます。これでまずは大体の柱の位置や梁の大きさが分かるので実際に意匠図の中に落とし込んでいくのですが、こちらの意図しているものになっていなかったり、梁が大きすぎて設備配管に支障をきたす場合は、梁の位置やサイズの変更を構造事務所に連絡します。

 上記の2枚は実際に構造事務所に送った資料となります。これに対して、構造事務所から送られた資料がこちら↓

青文字で回答された資料が送られてきます。

勘の言い方はもうお気付きかと思いますが、このやりとりを延々と続けるのが、構造設計となります。構造事務所から送られてきた図面をもとにそれを意匠図に落とし込み、不具合があればそれをまた構造事務所にコメントし、修正、また修正し、修正、、

この地道な流れを経て骨組みを作り上げていくのが構造設計と言えます。

構造がほぼ確定したところでようやく構造図が完成しますが、それに対してもチェックし、修正、チェックし、修正を繰り返していきます。

送られてきた構造図に対して、

チェックバック

しつこいようですが、またチェックバック。。

ミリ単位でひたすらチェックします。

たまにはスケッチ等でこちらの意図を伝えます。

こうしたチェックバックの繰り返しを何故ひたすら繰り返すかというと、それは意匠側の意図と、構造側の意図を、最終的に一つの建物として整合させるためです。意匠図と構造図でズレや間違いがあると最悪の場合建物として破綻を招きかねないからです。そのため、この作業は建物を成り立たせるための最も重要な仕事と言っても過言ではありません。

構造事務所は大変でしょうが、こうしたやりとりに慣れている事務所であれば最後までこちらの意図を組み込み、最終的には素晴らしい構造として成立させてくれます。

まさに一蓮托生、運命共同体ですね。

いかがだったでしょうか?

なんか「構造設計の進め方」についてなんら説明出来ていないような、、

そう思われた方、申し訳ございません。

かなり適当でざっくりですよね。。

より詳しい内容をお聞きになりたい方は電話やメールでも受付しておりますので、ご連絡ください。

ブログでの説明はこれがやっとなんです、、、温かい気持ちで納得して頂ければ幸いです。

では!